こんにちは。
今回は、肩の痛みを訴えて来院された患者さんの例をあげて
睡眠について考えてみたいと思います。
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「朝起きると調子が悪い、動いてる間に楽になってくる。」
という事で、夜寝ている間に不調が起こっている可能性があると思い、
睡眠の環境について、話を聞きながら治療をしました。
施術ベッドに寝てもらい、その方に合わせて枕の高さを調整したところ、
「あー、楽!」
楽になったのは患者さんが普段使ってる枕の、半分以下の高さでした。
8時間もの間、からだに合わない枕で寝ていたら、体は大きな負担がかかり、
痛み、歪み、しびれ、などの不調が出てくるのは、自然なことです。
枕一つで体は変わります。
変わり続ける体に合わせて、フィットする枕の高さも変わり続けます。
日々、何が自分の体にとって心地よいか、自然体でいられるか、
よく味わい、よく観察して、より良い毎日にしていきましょう。
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さて、今回の例のように、
睡眠の環境に問題のある方は、
・朝調子が悪い
・起きてしばらくするとだんだん良くなる
という特徴があります。
当てはまるなぁと感じる方は、枕と布団を見直すと良いです。
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枕を選ぶコツは3点
1・呼吸が楽で深く息を吸える&吐けること
2・首が楽に動かせること
3・両膝を立てて左右に気持ちよく倒せること
上の3点をバスタオルを折りたたんだものを枕にして高さを試します。
低い(2〜3cm)
中ぐらい(4〜7cm)
高い(8cm以上)
その中で、もっとも楽な高さを選び、さらに微調整をします。
腰の調子が悪い方は、
3・両膝を立てて左右に気持ち良く倒せること
を、条件の中で優先して、枕を選んでください。
寝返りする時に、腰が楽に動けるようになります。
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布団のお話はまた今度。
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睡眠の質は、人生を左右させるくらい重要な要素です。
疲れが抜けなければ毎日がどんどん辛くなる、
睡眠で元気になれれば、明日はもっと元気で楽しくなる。
当たり前のことですね。
オランダの神経学研究所のウース・ファン・ソメレン博士は、
睡眠の環境について、
「本人がこの上なく心地よいと感じる環境であるべき。」と述べています。
快適な睡眠の学びが盛りだくさん。
おすすめの一冊です。
院長 増田