洗濯槽の準備ができたら、洗濯の話を。
<自然派のお洗濯で使うもの>
●液体石けん(原料が純石鹸分のみ、脂肪酸カリウムor脂肪酸ナトリウム)
●セスキ(アルカリウォッシュ)・・・アルカリ性、タンパク質汚れを落とす
●酸素系漂白剤(過炭酸ナトリウム)・・・有害なガスが出ないので、小さな子供やペットがいても安心安全
●クエン酸・・・柔軟剤としてすすぎで使う。アルカリを中和して柔軟剤の代わり。
ドラッグストアでも売っていますが、大容量を買うならネットがおすすめ。
お試しで1回だけやりたい場合、100円ショップにもあるみたい。
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<洗い方>
●水の量
洗濯物が水面から出ない。
水の中で泳ぐように、流れるように動く。
→全自動の洗濯機は、節水の設定になっているので、自動計測の量だと基本的には水の量が足りないです。我が家では、常に手動でMAX満水にしています。洗濯物を減らして数回に分ける、or 大きな洗濯機に買い換える、もOKです。
●洗剤の量(水30Lに対しての最低量)
石鹸:大さじ1.5
酸素系漂白剤:大さじ1.5
セスキ:大さじ1.5
クエン酸:小さじ1
*最低量とは、冬場にあまり汗をかかない、活動をしないで室内で過ごしたような場合の洗濯物を洗う場合の量です。
●工程
まず、最初に酸素系漂白剤とセスキ、水を入れて、攪拌し、5〜20分つけ置きする。
最低5分、理想は20分
↓
石鹸を投入し、攪拌したあと、5〜60分つけ置きする。
最低5分、理想は60分
↓
その後は、全自動の標準コースで回して、終わり。
その際、洗いは5分でOK(つけ置きしているため)
すすぎは2回すること。
クエン酸は、柔軟剤のところに入れて、水を足しておく。
なぜ、石鹸を先に入れないのか?
セスキは、石鹸の方がくっつきやすいので、先に石鹸を入れてしまうと石鹸とくっついてしまって、汚れ落ちが悪くなったり、カスができる元になるため。
手抜きするなら?
石鹸を投入した後、1時間後に洗濯が仕上がるようにタイマーで設定すると、つけおきした後全自動で回して、仕上がるという状態にできる。
各家庭の洗濯機事情に合わせて、手抜きする設定を探してみてください。
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石鹸の起源については、紀元前3000年以上前でした。
動物を焼いたときに、滴り落ちた油と灰が混ざった偶然が石鹸の素でした。
量産され始めたのは、1000年ごろからフランスのマルセイユが始まり。
石鹸については、粉よりも液体の方が使いやすいです。
粉の場合、先にお湯と泡立て器で泡立てておく必要があるので、手間がかかります。その手間を惜しむと、黄ばみの原因になります。過去に石鹸洗濯に失敗した私のことです。
セスキは、もともと自然界に存在する物です。
酸素系漂白剤は、水に入れると、過酸化水素と炭酸ソーダに分解されます。さらには水と酸素に分解されるので、自然界にあってもよい物質で構成されています。
クエン酸は、食品グレードのものは食べても大丈夫なくらい安全なものです。
重曹は、中性に近いので、場合によっては水道水の方がアルカリ度が高くなってしまい、汚れ落ちが十分できないケースがあるので、酸素系漂白剤を使います。
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自然のものにすぐに戻る成分だけを使っているからこそ、ちょっとしたコツで、洗濯の中で反応してしまうと、洗濯がうまくできない、ということになります。
例えば、石鹸の成分が脂肪に分解されてしまうことが、黄ばみの原因になります。
だから、ちょっとめんどくさいかもしれないけど、この工程をしっかりおこなっていただくことで、自然派お洗濯でありながら、しっかり汚れを落とし、匂いが残らない、フワッとした柔らかいお洗濯の仕上がりにすることができます。
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アトピーや肌荒れなどのお悩みがある方、体臭や匂いのこりが気になる方、赤ちゃんやペットがいる方、婦人科系のお悩みや、これから妊娠出産予定のある方、ぜひ一度お試しください。