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子どもの発達に関するご相談 vol.4

こんにちは。
院長の増田です。
子どもの発達と成長に関するご相談を
具体的な症例を交えて、
何回かにわたりお話しさせて頂いております。
今回は、

ケース④生後14ヶ月_脚を広げていないと立てない

「歩くのが苦手で、すぐ座ってしまいます」

という症例についてです。

 

 

まず、赤ちゃんの発達のプロセスについて

おおよその目安を見てみると

 

 

*首がすわるー2ヶ月半〜5ヶ月半くらい

 

*寝返りをするー4ヶ月〜7ヶ月くらい

 

*支えなしでお座りをするー5ヶ月半〜8ヶ月半くらい

 

*はいはいをするー7ヶ月〜1歳すぎくらい

 

*つかまり立ちをするー7ヶ月半〜1歳すぎくらい

 

*一人で歩くー11カ月〜1歳半くらい

 

 

と言われています。

 

もちろん、個人差はありますが、発達段階でみると

赤ちゃんが一人で立ち、歩き始めるのは11カ月〜18カ月くらい。

 

 

ご相談にみえたケースは、ややゆっくりペースの赤ちゃんでした。

この赤ちゃんは、

 

*立つ時に足を大きく広げて立つ

*しばらく立っていると座る

 

という状態が続いていたそうです。

 

周りの子がどんどん歩き出して、自分たちの子だけ歩くのが遅く、

心配したお母さんからのご相談でした。

 

 

・・・

 

 

この赤ちゃんに対して行った治療は、

”頚椎(首)〜頭蓋骨(頭)の緊張している部分が緩むまでやさしく触れて待つ”

というものでした。

 

首〜頭の部分は、赤ちゃんの反射やバランス感覚と関係があり、

その部分がリラックスして自由に柔軟に動く、ということは

『立つ』動作をする時にとても重要になってきます。

 

また、運動機能の発達だけではなく、脳の成長にとっても

非常に大切な部分です。

 

 

・・・

 

 

治療後にこの赤ちゃんが立つ姿は、治療前に比べて、足を広げなくても

しっかりバランスをとって立てるようになり、数分で歩けるようになりました。

 

 

・・・

 

 

このような、赤ちゃんの首〜頭の部分の緊張が起こる原因としては、

 

*出産時に産道を通る時のストレス

*日常の姿勢や動きの癖

*怪我

 

などが考えられます。

 

出産時から、生まれた後をとおして

ほんのちょっとした日常のことが、体や脳の成長、発達に関係しています。

 

 

・・・

 

 

それでは、おうちで出来るケアとして、何かできることはないだろうか?

気になりませんか。

 

実は、お母さんと赤ちゃんのコミュニケーションの中で、赤ちゃんが気持ちよさそうな動き

を見つけて、その流れに身を任せて寄り添ったり、赤ちゃんと一緒に気持ち良く揺れてみる

だけでも、上記のような問題がなくなってしまうことは珍しくありません。

 

 

よーーーくみて、感じて、

どんな時に赤ちゃんが安心しているかな?

どんなふうにすると心地よさそうかな?

 

 

赤ちゃんもお母さんも、お互いに気持ちのいい関わり、コミュニケーションができていると、

問題だと思っている事も自然と解決していることが多くあります。

 

 

やり方や、どんな感じか?わからない時は、赤ちゃんの治療とあわせてお伝えしますので

お気軽にご相談ください。

 

 

・・・

 

 

赤ちゃんの治療に関して、具体的な症例をあげて、4回にわたってお話させて頂きました。

 

赤ちゃんがお母さんの産道を通り、無事に生まれてきてくれる、ということは

想像を超えた困難を乗り越えてくる軌跡であり、素晴らしい奇跡の連続です。

 

この世に生まれてきれくれた、ということは、それだけで、赤ちゃんは力強く

『生きる力』を持っている、ということの表れだと思います。

 

成長のペースや段階は、個人差が大きいので、過度に心配する必要はないと思いますが

赤ちゃんも、お母さんも、お父さんも、ご家族が安心して関わることができ、

赤ちゃんが自分の生きる力を存分に発揮し、のびのびと気持ち良く、成長していってくれることを祈っています。

 

そのコツは、ほんとうにちょっとしたこと。

 

そんなことをお伝えしたり、家族全体が安心感をもって成長、発展していけるようなサポートを

当院では大切にしたいと考えております。

 

 

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幼稚園、小学生以上のお子様の症例については、また別記します。

 

お問い合わせ、ご予約は、コチラからお願い致します。