こんにちは。
今日は、過去に来院された妊婦さんの腰痛の事例について、お話します。
当院では、妊婦さん、胎児の治療も行っていますが
出産予定日まで1ヶ月の方が、『原因不明の腰痛で、階段が降りられなくなった』という内容のご相談でした。
整形外科で診察をうけ、異常なし、と言われたそうです。
ちなみに、妊婦さんはロキソニンや湿布などの痛み止めは禁忌(使ってはいけないお薬)です。
・
当院にご相談にみえ、お話を聞いていく中で、
「何か心配なことはありますか?」
と聞くと、
「ありません。」
とのことでした。
しかし、なんとなく違和感を感じたので、もう少し細かく話を聞いてみました。
Q:産後に家族(両親)のサポートはありますか?
A:してくれると思います。
Q:旦那さんは?
A:立ち会ってくれる予定です。
Q:立会いについて、旦那さんの仕事のお休みは相談できていますか?
A:わかりません。まだ会社に話してないかも。
Q:産後にもし体調不調になったら、だれがサポートしてくれるか決まっていますか?
A:決まっていません。
etc...
一つ一つ確認をしていくと、出産後の生活や、気になることについて、
実際に家族で話し合ったり、調べて確認することを、していない、ということがわかりました。
つまり、不安や心配が無いのではなくて、
そこに目をむけることができていない
だから準備が何もできない
具体的に何が不安、心配かわからない、という状況が浮き彫りになりました。
心配や不安は、骨盤周りの痛みと関係が深いため、不安の解消を治療の第一選択としました。
(体の検査では、仙腸関節の緩み、脊柱起立筋から臀部の筋力の低下、アンバランスが出ていましたが
その原因は心理的なものである、という検査結果でした。)
治療内容は、
一つ一つ、どうするか確認して、「決める」こと。
(その後に、体の治療として、すこし触れる程度の、仙腸関節の調整をしました)
・産後の生活のことは、両親にも相談して、具体的にどうサポートしてもらうか話しあう。
・旦那さんと相談して、立会い出産のために、休みが取れるように職場で相談してもらう。
・立会い出産のシミュレーションをする。(旦那さんの心配を解消するため。)
etc...
ひと通り、全ての思いつく事を確認したら、だいぶスッキリされたようで、
そのまま階段を降りてもらいました。
「あ、痛くない。」
心と体はとても深く関わっていて、
骨盤の歪みや痛みも、実は自分では気づいていない感情が原因ということがあります。
テーピングやマッサージでその場をしのぎ、痛みを和らげることは出来ますが、
このように、丁寧に自分自身の内側の感情を見ていくと、本当の原因に辿り着き、解決していくことができます。
このやり方のさらに良いことは、
もし、次に同じような症状が出た時に、そこから自分自身を省みて、自分の力で解決できることです。
増田治療室では、10年先の未来の健康を見据えて、施術しています。
そのためには、土台に、家族や大切な人とのより良いコミュニケーションがとれること、
自分自身との正直な対話を、より繊細に丁寧にしていけること、を大切にしたいと考えています。
からだが整っていることは、心地よく健やかに生きていく上で、大切なことですが、
そこだけに留まらず、からだの症状を通して伝えてくれる大切なメッセージを受け取り、理解し、
その方や、ご家族が「よりよく生きる」ことに貢献できることが、なによりの喜びです。
今回の事例の妊婦さんでは、1回の治療で症状は解消し、治癒となりました。
無事に元気な赤ちゃんが生まれました。
参考になれば幸いです。
ご自身の内面を深く掘り下げることに特化し、自分自身の人生をよりよく生きること、
ご家族やパートナーシップ、仕事や恋愛で上手くいかないパターンを解消する治療は
90分コースで承っております。
ご予約、お問い合わせは、こちらからお願い致します。
院長 増田