言葉が苦手な人からの相談に答えてみる。

こんばんは。

院長の増田です。

 

今日は、何年かぶりに「何もしない休日」を過ごしました。1日中、部屋着で過ごし、昼寝をしたり、漫画を読んだり。

そうして気づいたことは、休むって、大事だなぁ、ということ。

 

患者さんにも、基本的に「休息をとらない人は、治りにくいです」と常日頃から伝えていますが、睡眠や体のメンテナンスは十分にしていたので、僕自身は大丈夫のつもりでした。

 

休みの日には、大好きな治療の勉強をしたり、家族との時間、友人との時間、一人で書き物をする時間、やりたいことが沢山あって、楽しいから、あっという間に1日が過ぎてしまって、

「疲れた」という認識がなかったんだけど、僕のちょっとした「違和感」に気づいた妻が、何もしない日を作ったほうがいい、と強くいうもんだから、それなら・・・と、何もしない水曜日を過ごしてみて、はじめて気づいたことでした。

 

・・・

 

さて、今日は最近あった「言葉が苦手な人からの相談」についてのお話です。

 

・・・

 

 

伝えるのが苦手、理解されるのが苦手、それでも伝えようとすると、うまく伝わらなくて悩んだり苦しんだりする。

そうして、自分を責めたり、落ち込んだり、自信を失ったりする。


それはそれでいい。
ただ、そんな人は、一つ知っておくと良いことがある。

・落ちこみはじめたのに気がついたときには、もう落ち込んだ後。
・自分を責めることも、責めようと思う前に責める言葉が浮かんでくる。
・自信は失った後に気がつく。
(自信がどうやって作られるか知らない人は、自信が無いんじゃなくて、自信の作り方を知らないんだけど)


興味深く思うのは、悩んでいる最中の人の言葉。

「落ち込むのを止めたい。」
「自分を責めてしまうのをなんとかしたい。」
「自信をつけたい。」

そうやって、ひとしきり悩みを吐露した後、落ち込む、自信が無い、苦しい、と思っている人は言う。


「ポジティブに生きたい!」
「前向きに生きたい!」って。


僕は微笑む。
そして、問う。

「気がついたら起こってしまっている出来事を、どうやって止めるつもりなの?」


みんな、そんな事考えたことないもんだから、
悩んだような、歯に何か詰まったような顔をして、「うーん、うーん。」と言いながら考え始める。


僕は笑う。
「そんな風に、悩ましい顔しながら考えたって、うまく行かないよ。今まで、散々悩んできた問題なんだ。やり方を変えないとね。」



「さあ、どうしたらいいと思う?君の望みを叶える方法。」



「落ち込むのを止めたい。」
「自分を責めてしまうのをなんとかしたい。」
「自信をつけたい。」


答えはひとつ。



諦めること。


「それは嫌だ。」って?


だってしょうがないよ。出来ないんだから。



君には無理なの。


落ち込むのは止められない。
自分を責めるのも止められない。
自信を失うのも止められない。



こう言われても、きっとピンと来ない顔するだろうね。





「じゃあ、どうしたらいいの!?」なんて、ムキになった顔して言うんだろうね。




わかるよ。



君は、


落ち込んだらダメだし。
自分を責めることも許せないし。
自信があり続けなきゃいけないんだよね。



ここまで言っても、どうしたらいいか?ってのが、わからないんだよね。



それもわかるよ。



言葉って、難しい。





そう、「言葉が苦手な人」って言うのは、僕のこと。



君に伝えるいい言葉、理解を深める素敵な言葉が見つからないんだ。



でも、わからないなりに、めいっぱい考えながら試してる。
僕だって、出来ない人間なんだ。



伝えようとしても、なかなか伝わらなくてさ、時々落ち込んでね。「なんで出来ないんだろう。」なんてつぶやいて、自信を失ったりする。



今までやったことが無いことに取り組んでいるんだから、自信なんて、そもそも持ちようがないはずんだけどなぁ。



不思議だね。



そんなわけで、どうしたら君が前を向いて進めるかを色々考えているんだ。
でも、何度考えても無理なんだ。




だから「諦めること。」って最初に言った。




落ち込むよ。
自分を責めるよ。
自信なんて無いよ。



それで良いと思う。


だって、まさに僕が今、落ち込んで、自分を責めて、自信を失って、それでも考えて伝えようとしているんだから。




だって、まさに僕が、今までずっとそうやって生きてきたんだから。



失敗を繰り返して、身の丈に合わない目標だったんだって、諦めて、もう少しハードルを下げてみたり、まったく違うことに取り組んだり、視点を変えてみてみたり、考え方を変えたり、人に助けを求めたり、何が足りないか考えて学びに行ったり、泣きわめいたり、喧嘩したり、地団駄踏んで叫んだり、




そうして、今の僕がある。



これからも同じ。



そうやって生きてきた道のりは、僕に、



いつも応援してくれる最愛の妻と出会わせてくれた。
何があっても応援してくれる最高の友人に気づかせてくれた。
家族や友人を助けるための手段や知識を与えてくれた。
誰にも真似できない自分だけの感性を与えてくれた。




もう、求めていた物はぜーんぶ手に入ってた。



実は、僕は、君と同じ。


今も、悩んで、苦しんで、自分を責めて、日々を過ごしている。





めいっぱい落ち込もう。それから考えよう。
自分を責めてもいい、だって責めたいんだもん。だから、それから考えよう。
自信を失ってもいい、だって、失われるようなものは、自信なんかじゃ無い。はりぼての自尊心だよ。


本当の自信が持てるまで、少しずつやってみよう。



それを続けていったら、


落ち込む時間が短くなった。
責める時間も短くなった。
自信があるとか、無いとか、考えなくなった。



今まで出来なかったことに挑戦するって、簡単じゃ無いよ。



失敗する。
痛い目にあう。
恥ずかしい思いも、辛い思いもする。


そんなこと、やる前からわかってるんだ。


成功のイメージがわかない。
やったこともないことに、成功のイメージなんて、わくわけがない。


天才じゃ無いんだ。



それでも、こうなりたい。こうしたい。



やったらいい。

 


出来ないまま、あなたに出来ることを探そう。

 


あなたは、あなただけのやり方を見つける。
僕はそれを手伝う。



「そうしたら、出来るようになるの?」




「出来るよ。」



「信じて、努力を続けてみなよ。大丈夫だから。」