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子供の便秘に、どう対応する?

こんばんは。

 

今日は、ケースの紹介です。

直近3ヶ月で続けて、小さなお子さんの便秘の相談が続けてありました。

 

お子さんの便秘、なるべく自然な形で対応したいですよね。

 

 

小さなお子さんの便秘の原因には、色々ありますが、カウンセリングの時に必ずお聞きしている項目に

 

●在胎週数

●出生時の体重

●妊娠中のお母さんの体調やトラブルの有無

●妊娠中にお母さんがよく食べていたものなど

●出血量

●母乳orミルクor混合

●赤ちゃんに医師から指摘事項の有無

●離乳食の開始時期、その内容

 

などをお聞きしています。

 

 

なぜか???

 

 

排便に大きく関係する、「赤ちゃんの腸内環境」が、在胎週数や、妊娠中のお母さんの食事内容などによって、影響するからです。

 

 

というと、びっくりされることも多いですが、事実として大切なデータになります。(そういった理由で、中高生のご相談でも、母子手帳を持って来ていただくこともあります。)

 

 

じゃあ、妊娠中の影響がずっと続くの?というと、そうでもなくて、月齢が進んでいったら、食事やその他の環境によって変わります。つまり、後天的に改善していくことが十分可能です^^ ご安心ください。

 

 

まだ月齢の小さなお子さんですと、離乳食のメニューの選び方から早速、腸内環境対策をしていけるので、月齢や年齢に合わせたアドバイスになります。

 

 

 

 

今回続けて来院されたのは、2歳〜4歳の、離乳食は完了しているお子さんのご相談でした。

 

小児用の慢性便秘薬(医師の処方)を毎日服用していて、それでもスムーズな排便が難しく、中には痛みのあまり、泣き叫びながら排便をする、というお子さんもいました。お母さんの気持ちを想像すると、とても苦しくて胸が痛みます。

 

食事内容を拝見すると、バランスを考えて、腸内環境にも良い、子供が食べてくれるメニューを工夫している様子がヒシヒシと伝わってきました。また別のお子さんでは、絶賛イヤイヤ期で、頑張ってお料理しても投げる、食べない、好きなものだけ食べる、ムラがあり、お母さんがメンタル崩壊寸前、というようなケースもありました。

 

全部は、書ききれないですが、子供たちも、お母さんも、めちゃくちゃ頑張っているのに、薬を飲んでるのに、ウンチで奮闘している様子が伺えました。

 

 

小さなお子さんの治療の場合、一番大切なことは、お母さんが安心していられること、と当院では考えています。

 

生まれて、個体としては母と子で離れても、エネルギー的にはまだ繋がっている時期だったりするので、お母さんの心配やストレスを、子供たちは敏感に察知しています。

 

お母さんが安心してリラックスしていることが、子供たちの安心=自律神経のバランスを整える、ことにも繋がっていると考えています。

 

 

子供の便秘の対応について、ハウツーは色々ありますが、お話をしていく中で、お母さんが大切にしていること、心配に思っていることをヒアリングして、なるべく負担が少なく、安心して取り組める方法をご提案していきます。

 

また、病院のお薬については、主治医と相談しながら離脱してくことをおすすめしています。なるべくお薬をやめたいのは、誰もが願うところですが、無理に自己判断で中止してしまうのは、医師との関係を壊してしまう可能性もあります。主治医と良好な関係を維持していくことは、今後のためにも、とても大切なことだと思うからです。

 

 

そういった理由で、ご提案内容や、進め方は個別に違いますが、ご相談にみえたお子さん、全員、排便のお悩みがきれいに解消し、便秘のお薬も離脱しました。おめでとうございます。

 

腸内環境というのは、指紋の数ほどある、と言われており、些細なことで影響を受けるし、今後も継続して取り組みをしてくことは必須です。

 

しかし、親子ともに排便に関するストレスが減る、というのは、生活そのものに非常に大きく影響すると思います。

 

実際、私自身、子供の頃は便秘常習で、トイレに長いこと座って唸っていたり、排便のリズムが整わなかったこと、小学校以降は、学校のトイレでできず、タイミングを逃して常に便秘、高校の時は、あまりの強いお腹のハリに保健室にかけこむくらい、ひどい便秘とガス腹でした。もし、小さな頃から腸内環境が整っていたら、もう少し勉強も運動もできたかもしれないなーって思うことがあります。

 

30歳を過ぎてから取り組み始めても、目覚ましい変化を遂げて、今は理想的な排便習慣ができているので、何歳から取り組み始めても、遅い、ということはありませんが

 

もしお子さんの排便のことでお悩みや懸念事項があるとしたら、早めに対策をされることをお勧めします。

 

ユニセフの統計でも、子供のときに何を食べたか、が、生涯年収まで決めている、というデータが出ています。

排便についての統計は調べてないのでわかりませんが、食べることと出すことはセットなので、関係あるんじゃないかなーて個人的には思っております。

 

 

参考までに、お子さんに使っていただいたものの一部をご紹介すると

 

・マザーミネラル

・マザーソルト 

・ココナッツオイル

・食べる炭

・はちみつ

・オリゴ糖

 

を、使って、おやつ、ご飯にうまく取り入れていただくようにしました。

 

 

また、食べ物としては、いまの季節はスーパーでも買える「梨」がおすすめです。

特に、離乳食ですりおろし梨など、簡単で美味しいので、ぜひお試しください。

排便という視点でみると、りんごではなく、圧倒的に「梨」の勝利、です。

 

食物繊維の取り方については、誤解されている方も多いので、個別でお問い合わせください。

(繊維の取り過ぎは、便秘の原因になっていることが結構あります)

 

 

すべての子どもたちに、すこやかな排便習慣ができることを願っています。