こんにちは。
今日はダニ刺されのご相談が何件が続いてあったので、ダニ対策のお話をします。
真夏を通り越して、少し秋めいてきた9月に入り、ダニに刺された、というご相談がありました。
ダニは、日本には約2000種が存在しており、そのうちの40〜50種類が屋内に生息していると言われています。
そのうちの総数の80%以上はアレルギーの原因となるチリダニ(正式名称:ヒョウヒダニ)が占めます。
ダニが繁殖しやすい条件と場所は、
25±5℃
湿度 75±10%Rh
エサが豊富(フケ、垢、食べこぼしなど)
つまり、私たち人間にとっても、快適な環境がダニにとっても好環境。
さらにいうと、夏場のエアコンが効いた室内の、寝具、カーペット、ソファなどは、最高にダニが育ちやすい環境ということになります。
まとめると、ダニの増殖する期間は、
湿度が上がってくる6月から始まり、7月でピークを迎え、
そのダニから出たフンや死骸が発生する1〜2ヶ月後=8月から10月は、アレルゲンとなる物質がピークになります。
ところで、ご相談が続いた、ダニ刺されについて💡
私たちの皮膚を刺すダニは、「ツメダニ」と言って、8月から10月が最も多い時期になります。
ツメダニは捕食性のダニで、梅雨の湿度が高い時期から夏にかけて、ツメダニの餌になる他のダニや虫が増えて、それらを捕食するツメダニが秋にドッと増える、といった特徴があります。
なので、9月あたりから、ダニ刺され案件が増えてきた、ということです。
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ところで、ダニに刺された場合と、虫に刺された場合、何が違うの??というと、
刺された時に痛みを感じる場合→ダニ以外の可能性が高い
ツメダニに刺された場合→痛みを感じることは殆どなく、激しい痒みが主な症状です。
痒みが1〜2日くらい続く場合→蚊の可能性が高い
痒みが激しく、1週間くらい続く場合→ツメダニの可能性が高い
ツメダニに刺されると、何が問題か?というと
1)痒みが不快、長引く
2)掻いてしまって皮膚が壊れる
3)かゆみと皮膚の損傷、ストレスで眠れないとか、パフォーマンスに響く
4)見た目の問題
などがあります。
ダニに刺される場所は、脂肪が多い柔らかい場所が刺されやすいですが
その他の視点では、血流やリンパの流れが滞りやすい場所が刺されやすいです。
そのため、徒手療法でのアプローチとしては、組織の循環を良くするような治療や、頭蓋へのアプローチ(免疫機能をバランスし、アレルギー反応を緩和させる治療)などが主な取り組みになります。
刺されてしまった場合の、頑固なかゆみに対してのセルフケアとしては、ホメオパシーのCクリームなどがあります。
ダニそのものに対する予防と対策としては、
・こまめにシーツを洗う
・こまめに掃除機をかける(布団用など)
・ダニを乾燥させて集めてしまう、自然派のシートなどを寝具にセットしておく
・普段から血流、リンパの流れをよくしておく
などがあります。
掻いてしまった後に、トビヒのようになったり、炎症が長引くような場合は、もともと炎症しやすくなるような要因が体内にあった、というふうに考えます。
刺されてしまって、炎症が気になる場合のセルフケアとしては、
・油と小麦を控える
・傷を触らない
・清潔を保ち、保湿する
といったものが、誰でもすぐにできる対策としてあります。
トビヒにはなっていないけど、治るのに時間がかかる場合は
・代謝を上げるためのビタミン、ミネラル補給
・蜂蜜でエネルギーチャージ
・よく寝る
といったことが対策になります。
特に肌の再生には、亜鉛やビタミンC、良質なタンパク質などが大切ですが
なるべく食品の形でナチュラルに摂ることをお勧めします。
参考になれば幸いです。